トイレトレーニング

トイレトレーニングは早いほうがいい、あるいは遅いほうがいいというそれぞれの提唱者の間の論議にあふれています。アンナレーナ・ヘルストーム医師によると、幼児がはいはいを始める頃には、解剖学的ならびに生理学的にトイレトレーニングを始める準備ができていて、しっかりと歩けるようになっている頃には、うまくトレーニングされる準備ができていると言うことです。

初期のトイレトレーニングの目標は、お子さまに「どこでおしっこをするのか」を示すことにあります。早期のトイレトレーニングでは、一度にすべてをお子さまが自制できるようにしようとしないでください。この段階では、おしっこやうんちをほとんどの場合に正しい場所でできるようになることが十分に素晴らしいことだからです。早期のトイレトレーニングでのよいことは、幼児や歩き始めのお子さまは親を喜ばせたいと思っていて、新しいことへの挑戦をいとわないことです。お子さんがおまるに座りたがらなくても、焦らず、無理強いせず、2-3週間のうちにまた挑戦してみてください。

 
家族でキャラバン休暇を過ごした時、私が生後22か月の長女にトイレトレーニングをするのは簡単でした。その時は夏でした。私は娘にトレーニング用のパンツとTシャツを着せたままにして、外でおしっこするように言い、まずは地面におしっこをすることがよいことだと話しました。私は娘に先にパンツをおろすように促しました。私は娘が何の問題もなくそうしていたので、おまるを外に置き、何のために使うものなのかを説明しました。娘が日中のおしっこを完全にコントロールできるようになるのに2週間もかかりませんでした。毎日娘は外で遊び、私を含めた大人は座っておしゃべりをしながら娘を見守っていたものでした。娘をその気にさせるのは容易なことでしたし、娘もおまるを進んで使い始めたのです。これらのことはすべて静かに進んでいき、当然のことのようでした。休暇から戻っても、おまるは上手に使い続けられました。

はい。今日では51%のよちよち歩きの幼児が生後36か月で日中のトイレトレーニングを完了していますが、1970年代には90%以上の幼児が完了しています。お子さんが排尿と排便のコントロールに成功するのは、何世代か前より平均して1年くらい遅くなっています。

 

ジェームス・フランクリン教授によると、おもらししてしまう期間が長くなるのは、豊かになったこと、つまり、使い捨ておむつがいつでも利用できるようになったことと関連しているといいます。特にパンツ型の新しいタイプは小さなお子さんがパンツの中におしっこやうんちをすることを助長するものです。サラ・バークレイ博士は、このパンツ型のトレーニングパンツを「アンチトレーニングパンツ」と呼んでいます。なぜならこのパンツは、おむつ卒業ではなく、卒業できない期間を長引かせるものだからです。

カール・レアバーガー氏(1988年調べ)によると、アメリカだけで毎年270億個以上の使い捨ておむつが消費されています。汚れた使い捨ておむつがショッピングモール・公園・砂浜などのゴミ箱に捨てられているのを見かけることがよくあります。使い捨ておむつはゴミ処理場に送られる固形の廃棄物の約4%に相当しています。おむつをしたお子さんがいるお宅では、使い捨ておむつが家庭ゴミの約40%を占めています。使い捨ておむつが自然に腐敗するのにどれだけ時間を要するのかご存知でしょうか。おおよそ250年から500年の間と推定されているのです。対照的にコニーのパンツ型の布地は洗える素材で、吸収性があり、何百回でも洗濯できますし、約20年あまりで自然に腐敗します。

オーストラリアで使い捨ておむつを使用した場合の平均価格は、約65セント(2011年の値。2016年3月のレートによる円換算¥56)です。一日平均で6枚使用するとしたら、1週間で27ドル30セント(¥2,340)、年間で1419ドル(約¥120,000)の計算になります。生後24か月までにトイレトレーニングに成功すると、全部で2329ドル20セント(約¥200,000)になり、今日の平均である生後36か月で達成するとその費用は4257ドル(約¥370,000)になります。

先に申し上げましたように、49%のオーストラリアの子供たち生後36か月までに日中のおむつ卒業に成功していません。使い捨ておむつを使った場合には5000ドル(約¥430,000)以上の費用がかかってしまうのです。

トイレトレーニングが早ければ早いほど、より多くの費用を抑えることができ、地球も皆さんに感謝することでしょう。

トイレトレーニングの遅れは、どのあたりで親が「子供の側に立った」アプローチを選び、親主導の食事・睡眠・排泄をやめるのかということに起因する、子供の心理に関係があります。しかしながら、フランクリン教授は、「子供中心」というその言葉は、子供たちに対して組み立てすぎない、助けすぎない、親の自主性を減らす(子供の自主性に任せる)よう提案する哲学について語りながら、子供たちの発達をより遅らせてしまうふるまいをしてしまうほどに不正確なものだと言っています。

 

お子さまにとってトイレトレーニングは楽しいということが大切なことで、そのために、親も穏やかに自信をもって励まし続けていく必要があります。よちよち歩きの幼児や小さな子供にも、強烈に大人をコントロールしてしまうことがあります。それらの主な3つの場面とは、1)癇癪をおこす、2)食べ物の好き嫌いをする、3)トイレトレーニングをこばむ、です。子供にどうやってトイレトレーニングをするかを教えるためには、親向けのよいウェブサイトや本があります。トレーニングを始める前には十分に計画を立て、いろいろ準備し、確信を得ておくとよいでしょう。

トイレトレーニングを成功させ、その期間を短くするカギは3つあります。 

1) わかりやすく、自信をもって、お子さまを励まし続けていく態度でいること。実際に行うときは、お子さんに対してご自分(親)の口調や表情、しぐさに相違があるため、お子さんがそれを読み取って正しい行動ができないことのないようにと考えるでしょう。そのためには、「おまるに行く時間よ」と穏やかにはっきりと伝えましょう。おまるトレーニング中は、決してお子さまに「おまるに行きたくない?」などと聞かないことです。「ううん、行きたくない」という返事をさせてしまいかねませんし、主導権の転換を招いてしまうからです。お子さまがおもらしをしたときは声の調子や顔の表情、しぐさを平静に保ち、うまくいった時は思いっきり喜んであげましょう。

2)おむつを頼るのはやめましょう。コニーのキッズトレーニングパンツを使うことで、お子さまが濡れることや不快感を覚えるようになり、お子さま自身がおしっこやうんちをしたりする身体的感覚と自分がしたもので濡れる、はりつく、臭うこととの関係性、つまり「原因と結果」をしっかり学ぶことができます。

3) お子さんが混乱することを避けるために、ご自身のアプローチを一貫させましょう。時間をしっかりかけ、お子さまに教えるために十分にやさしく寛大でいられるよう心がけましょう。長いお休みや旅行中にトレーニングを行うのも良いでしょう。お子さんは正しい技術をもってトイレトレーニングをすることで、穏やかに継続的に先へ進み続けることができます。

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